自己紹介


はじめまして。近藤紀文と申します。
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2021年7月2日金曜日

でもやっぱり、音楽はオーストリア。近藤著「双頭の鷲の旗の下に」ならぬ「ドイツ語という言語の下に」より【2】

掲載年月日:2008年4月
掲載元:香川日墺協会~10周年によせて
題目:「双頭の鷲の旗の下に」ならぬ「ドイツ語という言語の下に」
筆名:近藤昌紀
より

・でもやっぱり、音楽はオーストリア。

そして、さらに喜ぶべし!
ドイツ語以上に、音楽も愛する会員諸氏よ。

べートーベンの第9交響曲第4楽章を彩る、
いわゆる「歓喜の歌」が、
EU統合の象徴の音楽として選定されるのだ。

これは、言わば、「歓喜の歌」が
EUの国歌となったようなものだ。

ただし、メロディーだけが選定されたのであって、
あの「フロイデ,シェーネル ゲッテルフンケン・・・」
というドイツ語の歌詞までが選定されたのではない。

このへん が、多民族、多言語を抱えるEUの
狡猾な知恵というところか。





さて、この「歓喜の歌」の作曲者、
ルートヴィッヒ・ファ ン・べートホーフェン。

その姓名を、真正ドイツ語読みすれば
こうなるべートーベンは、 生まれこそドイツのボンだが、
主たる活躍の場は、 これはもう、完全にウィーンだ。

もちろん、第9交響曲もウィーンで作曲・初演された。
亡くなったのもウィ ーンで、ウィーン中央墓地の楽聖特別区という、
有名音楽家ば かりの葬られた区画にその墓はある。

<続く>