これは私が懇意にさせていただいている方への記事を
編集したものです。
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昨年9月9日放送の『第31回全国高等学校クイズ選手権』。
最後は西の灘と東の開成のデスマッチだったが、
結果を待たずして、
ゲスト出演の著名評論家氏(猪瀬直樹であったような、ないような。佐高信かも。)が、
『いやはやすごい。
これを見ていると安心して将来の日本を任せることのできる若者はいるんだ』
と実感させられるのを見た。
最後は超難問のクイズ10問の先取り方式であった。
最後の1問まで両者譲らずの大勝負。
その10問中、音楽関連は3題。
事実上、この3題中1題を間違えた灘が
開成の連覇を許した。
1題は内容を忘れたが、後の2題はいずれもオペラ関連であった。
そのひとつは回答が
開成『ヴェリズモ・オペラ』、
灘『ヴェリズモ』となるお題。
ともに『ベリズモ』と書かず『ヴェリズモ』と書くあたり、何とオタッキーである。
逆に言えば、『ヴェリズモ』の定義を言えば、それが問いになる。
はずかしながら、わたしがこの言葉を知ったのは、26歳のときである。
勝敗を決したお題は、『ドビュシーの書いた唯一のオペラは?』という問題であった。
開成が『ペレアスとメリザンド』、
灘が、確か『サムソンとデリラ』。
このへんまでは何とかなったが、科学の問題で
質問の内容も回答も耳にするのは初めてという用語が1題あった。
いくら3人一組とはいえ、両校とも事もなげに回答したのにはたまげた。
彼らが『まともに』世に出て、『まともに』世を動かせば
確かに将来の日本を託せるとは思ったが
先のことは分からない。
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