自己紹介


はじめまして。近藤紀文と申します。
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日常生活で思ったことについて、様々な視点で書いていきます。

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2017年12月27日水曜日

高松国際ピアノコンクール事務局への公開質問状

 「カントリーリスク」。

前回の高松国際ピアノコンクールまではあまり意識しなかったこの言葉、
米トランプ爆弾が爆発するごとにヒヤヒヤものになる。

我が芸術情報研究所は、この手の問題を「地勢学」として研究していて、
恰好の研究ネタだ。
(「地勢学」の正体は「芸術情報研究所」を検索し、ブログを参照されたい。)

カントリーリスク評価マップ - 2017年1月~2016年第4四半期
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カントリーリスクその1 

今回2名のイスラエル国籍のコンテスタントがいる。
この、イスラエル国籍というところが曲者だ。
まず、トマー・ゲヴェッツマン


誰がカタカナに訳したのかは知らないが、「WIRTZ」を「ウィルツ」と読まず
「ヴェッツ」又は「ヴィルツ」とWをにごらし読みするのであれば、
これはユダヤ人のドイッチャー、すなわち、元ドイツにルーツがあって、
移民だか帰国だか知らないが、した者の可能性が高い。
顔だちも典型的ユダヤ人だ。


もう一人、オル・リーム
こちらは典型的アラブ系パレスチナ人の顔だち。
顔色も浅黒いのを隠すため、わざと白黒写真にした可能性がある。


そして、パレスチナ人とシリア人の両親を持ち、
ニューヨークを拠点に活動するアラブ系アメリカ人アーティスト・映画監督に
Jackie Reem Salloumジャッキー・リーム・サッローム)という女性がいる。
オル・リームも同じREEMを名乗っているから、
もうパレスチナ人と見て間違いないだろう。


さて、そのイスラエルとパレスチナ。
 トランプ爆弾が「イスラエルの首都を(テルアビブでなく)エルサレムと認定する」
などと発言したもんだから、
ただでさ揉めに揉めもめているこの双方の紛争に油を注ぐ上に、
唯一のアメリカ国籍の参加者、クリス・ジュヨン・ハンにも火の粉が飛んで来かねない。

もっとも、この人、写真から見ても名前から見ても、ハン・ジュヨン。
韓国系(又は中国系)らしく、多少救われた気もするが、ゆめゆめ油断めさるるなかれ。



カントリーリスクその2

高松国際ピアノコンクール第1回で優勝をかっさらいながら、
前回は一次審査すら出場者の無かったウクライナ


今回は2名出場だが、隣国ロシアは7名。
この2国がこれまた面倒い。


この2国については、おおっぴらに紛争が始まる2年前には、
筆者、この事態を予言していた。
(筆者論文「ドイツ大使と近藤昌紀の大予言」参照)


4年前の第3回開催時期は、この2国の紛争が頂点に達した頃で、
ウクライナ側としては、コンクール出場どころの情勢ではなかっただろう。


まさにコンクール会期中の2014年3月18日、
ロシアが当時ウクライナ領であったクリミアを併合。
同年7月17日には、ウクライナ東部を飛行中のマレーシア航空機が
ロシア製地対空ミサイルにより誤爆・撃墜された。


この地域はウクライナといいながらロシア系住民の多い地域で、
現在でもロシアへの併合を望む一派とウクライナ政府の対立で、内乱状態を呈している。
そのすさまじさを、今年は身近に感じることができた。


今年9月12日のキエフ・クラシック・バレエ県民ホール公演。
この時に売られていたオリジナルパンフレットに書かれた、
プリンシパル長澤美絵への5月10日付け電話インタビューを読むと、

1年前に結婚しました。
今は同じバレエ団にいるエフゲニー・ペトレンコですが、
それが波乱万丈で・・・。


彼はもともと民俗舞踏を踊っていた人ですが、
キエフ・クラシック・バレエと同じ劇場にレパートリーがあるので、

一緒の舞台を踏んだ時に知り合いました。

でも、結婚してひと月で彼は兵役に取られてしまって・・・
ほんの3日前に帰ってきたのです。



ちなみにこのカンパニー(キエフ・クラシック・バレエ)は
旧ソ連時代にはモスクワのボリショイバレエ、
レニングラード(現サンクトペテルブルク)のレニングラードバレエと比肩された、
ウクライナ国立キエフバレエとは似て非なる団体である。

こちらの団員なら兵役免除されたかもしれないが、
それにしてもバレエのダンサーを兵役に取るなど、国家総動員の状態に近いとも思える。

事態が急辺すれば男性コンテスタントの
ヴァーシル・コーチェスに帰国命令が出たりして・・・。


12月24日の四国新聞ほか各紙によれば、
ここでもトランプ爆弾が、「ウクライナへの武器供与を決定」とのまさに爆弾発言。
ロシアとの仲も一層険悪にならざるを得ない。
どこまであの男は世間を混乱させるつもりなのか!


第2回では、チリ・イースター島出身の女性コンテスタントが、
折からのチリ沖地震に起因した津波被害に対して募金を募ることに事務局も協力した。


それでは今回、上記紛争が悪化し、立場の弱いパレスチナやウクライナの
コンテスタントが人道的支援を申し出たらどうするのか。


逆に、ウクライナはドン・コサックの発生の地、
パレスチナはご存知のとおりの自爆王国だ。どちらも血の気の多い地域ときている。
ロシア人やユダヤ人のコンテスタントと、舞台裏で乱闘をしかねない。


まあ、筆者はそれも国際コンクールならではのハプニングとして、
ドメボケした香川県民にインターナショナルな刺激を与える
いい機会だとは思っているのだが。


それにしても、今回の白眉は、ドイツ人コンテスタントが2名いることだ


ドイツは主要都市にはすべて音楽大学があるという音楽教育大国なのだが、
これでようやく高松コンクールもドイツ人に目を付けられるようになったか、
という感慨はある。


チャイコフスキー、ショパン、エリザベート、ロン・ティボーの各コンクールに比肩する
ミュンヘンコンクールを催す国だけに、どのようなレベルか、興味を引くところだ。


ちなみに、女性のカテリーナ・マイ・グレーベは、
顔だちとマイという名前から見て、日系ドイツ人の可能性大。



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