この記事は
私が懇意にさせていただいている方へ送ったものを
自分用に編集したものです。
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その場の聴衆のアホさ加減というか、
無知が一番よくわかるので有名なのが、チャイコの5番、4楽章終わり近く。
曲の終わりかと錯覚するような曲の流れと休止符。
ここで、アンポンタンな客は曲の終わりと勘違いして拍手をするが、
終わりはそこではない。
再び再現部が出て、しばらくして本当の終了。
この、誤った『中途の拍手』にどう対処するか、
これが指揮者の器量の差だ。
筆者の見た範囲では次の3類型が存在する。
1.マイペースを貫き、
拍手を無視するかのようにじっくりと休止を取り、
おもむろに再現部をスタートする指揮者。
この場合、間違った拍手をしていた連中の顔を見ていると
結構おもしろい。
間違ったと分かってドギマギする姿が何とも言えん滑稽さをかもす。
こういうときに、
完全に終わった後で豪快に『ブラーボ』や『ハラショー(露)』を出すと、
間違った連中との差が際立って実に爽快だ。
(とてもイヤミ的であるが。)
2.対策かどうかは分からないが、
中途の拍手を出すヒマがないくらい休止の時間を短くしてしまう指揮者。
(こんなんでええんかい。
チャイコフスキーはこういうのを望んでいたのだろうか。)
と思うくらい、曲相が変わる。
3.休止に入る直前の最後の一音と共に、
左手を斜め後ろにサッと出して、
手のひらを客の方に向けて、
客が拍手をするのを防ぐ仕草をする、ヤリ手の指揮者。
後にも先にも、これをやったんはただ1人。
西本智美ちゃん、あんただけよっ!!
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